【EA】EAはこう使う【EAの使い方:その3】
今回は個人的な投資のパターンについて一通り紹介をさせていただきます。その流れの中でEAも登場致しますが、あると便利ではありますが必須のものではありません。
また、本文に関連するEAを文末に置いておりますので是非試してみてください。
Step.1 チャートを眺める
では、始めたいと思います。
まず大切なのは、チャートを眺める事です。そこから現在の「手法のトレンド」を読み取ります。
何らかの書籍やサイトで覚えた手法は一旦全て忘れてください。大切なのは「今、チャート上で何が起きているか」です。それだけに集中してください。
ここでは、USDJPYのH4を例として紹介させていただきます。
引かれているラインは全て、「伸び方向に生成された顕著な頂点同士を結んだ」ものとなります。
矢印が置かれている所が、乗るべきポイントとなります。
これが「現在の手法のトレンド」です。
Step.2 損幅を求める
「現在の手法のトレンド」及び「乗るべきポイント」が分かりましたので、次はエントリー時の初期損幅を求めます。MT4の「十字カーソル」を利用致します。
10か所くらいの統計を取れば十分だと思います。
そして、恐らく大部分の方は、0.05円(5pips)あるいは、0.10円(10pips)もあれば十分との判断をされたのではないかと思います。(ご自身のチャートで確認してみてください)
Step.3 実際に取引を行う
チャート上に次に当たりそうなトレンドラインを設置します。
そして、そのラインにレートがタッチしたら、エントリーを行います。
実際の取引までの流れは以上となりますが、投資を快適なものとする為に最低限導入していただきたいのが、「裁量補助ツール」と「VPS」です。
裁量補助ツールを導入する
もし可能なら、裁量補助ツールを導入しましょう。
トレンドラインにコマンドを埋め込んでおくだけで、後は全自動で取引を行ってくれます。
画面に張り付く必要が無くなりますので、仕事もできます。
VPSを利用する
裁量補助ツールを導入したとしても、MT4、つまりパソコンはずっと電源を入れっぱなしにしておかなければなりません。停電時は取引ができませんし、ファンの音はうるさいし、電気代もかかります。
そこでVPSを導入します。
VPSにつきましては・・・詳しくはネットで調べてください。
簡単に説明すると、Windows上から「リモートデスクトップ接続」を行うと、いつものWindowsの画面に別のパソコンの画面が表示されますので、そこでMT4の操作を行います。
先方のパソコンは24時間365日ずっと動いてくれています。
(※先方の設備でメンテナンスやトラブルがあると再起動されることがあります)
「リモートデスクトップ接続」は、Windows7の場合は「アクセサリ」の中に最初からあると思います。
Windows10の場合は「Windows アクセサリ」の中にあります。
VPSは、月額1,000円程度のもので十分です。
私はさくらインターネットの「さくらのVPS for Windows Server」の「W1Gプラン」を利用しています。
先方の回し者ではありませんが、参考までにURLを掲載しておきます。(アフィリエイトとかではありません)
https://vps.sakura.ad.jp/windows/
こちらならWindowsですのでMT4のインストールやその他の操作もいつも通りの感覚で行えます。4Kにも対応しています。
もっと良いVPSのサービスもあるかもしれませんが、さくらさんのサーバーは個人的に昔から利用しておりましたのでVPSも同じ所で、といった感じで利用しております。
なお、VPSは定期的にWindowsアップデートと再起動を行いましょう。だんだん不安定になります。
EA化してみる
EAを製作できる方の場合は、手間はかかりますがEA化してみるのも良い方法です。
ここでは、次のようなロジックでEA化を行います。
頂点の収集方法 | ZigZagインジケーターの期間6と36を利用。 他のパラメータは初期値を利用(Deviation:5/Backstep:3) |
ラインの引き方 | 最新の2頂点が、「伸び方向」もしくは「平行」だった場合にラインを設置。 |
エントリーのタイミング | ラインにレートがタッチした直後 |
損幅 | 0.10円 |
利幅 | 足末端トレール12 (他の候補として、こういった戻し相場はドテンも良く効きます) |
手法が効いている事をEAで確認
EA化を行って検証した結果が下記となります。
EAだけでは不十分
ではEAを稼働させておくだけで良いのでしょうか?
下図は、直近のチャートでEAが線を引き損なった箇所です。
EAをどのような設定にしたとしても、必ず取りこぼしはありますし、人にしか引けないような線もたくさんあります。とてももったいないです。
従って、我々が出来る事は下記のいずれかとなります。
1.EAに頼らず、全てのラインを自分で設置する。
2.EAを稼働させつつ、足りないと思われるラインを補助的に引く。
実際にやってみると分かりますが、いずれも長所と短所があります。
特に2.は、一見とても楽ができそうなのですが、引くべき線の引き忘れが増えると言った副作用があります。
ベストなのは1.を完璧にこなせる状態です。
D1ではどうか
D1でも同じ手法が通用致します。
大切なのは「今」
裁量というのは、「今を知る」と言う事に他なりません。
今効いている。最も大切な事です。
我々が今まで利用していた道具は、全てブラックボックスです。何をやっているのか全く分からない。当然、今どういった状態にあるのかも全く分かりません。甘い言葉やねつ造されたデータに誘われて利用していた時期もありましたが、それらに頼るだけ人生の無駄ということは、既に考察した通りです。
続いた長さだけ利益も伸びる
一度読み解いた手法は、今後数年に渡り通用する可能性もあります。今回紹介をさせていただきました手法も、投資家さんたちはとっくの昔から実践していたものだということが、EAを走らせてみた結果からも良く分かります。10年や20年も効いているわけではありませんが、10年前に効いていたからといってそれが何なのでしょうか。また、10年通用していたとしても今通用していないならそれは何の役にも立ちません。
枯れても全く問題無い
手法は枯れても問題ありません。なぜなら、手法と言うのは生まれ続けるからです。ある手法が枯れた頃には、また新たな手法が生まれて利益を生み出しています。その為に必要なことはたった一つです。自分の目でチャートを眺め、自分の手で手法を確立する事です。
※補足させていただきます。私は裁量の経験が浅いため分からないのですが、もしかすると裁量の手法が見当たらない時期というものがあるのかもしれません。しかし、そういった時期は何もしなければ良いのではないかと思います。
「投資を自分の手に取り戻せ」
これは私自身に対する言葉でもあり、少し強く表現させていただきました。
こちらの言葉を以って、【EAの使い方】の記事を締めくくりたいと思います。
KazOutputBlog_20191118_Lid_H4_USDJPYの使い方
KazOutputBlog_20191118_Lid_H4_USDJPY
※(お知らせ)EAの提供は終了させていただきました。
先ほど紹介させていただきましたEAの使い方を説明させていただきます。

適用通貨ペアはUSDJPY、時間足はH4です。
パラメーターにつきましては下記となります。
【マジックナンバー】 | (バックテストのみの利用の場合は無視して構いません。関係ありません) ・何でも構いませんが他にもEAを稼働している場合は異なる番号を入力してください。 10桁まので数字となります。 |
【固定SL(ストップロス)幅】 | ・ 円単位で指定してください。 0.10円(10pips)の場合は0.10、0.05円(5pips)の場合は0.05です。 |
【許容スリッページ】 【許容スリッページ(close用)】 | (バックテストのみの利用の場合は無視して構いません。関係ありません) ・ 円単位で指定してください。 (close用)・・・ポジションを閉じる時に参照される値です。 |
【許容スプレッド】 | ・ 円単位で指定してください。 |
【早乗り設定】 | ・ 円単位で指定してください。 ラインタッチの判定が数値分早くなります。マイナスで遅くなります。 |
【足末端トレーリングの使用と本数】 | ・ 現在の足を除いて、設定された本数の過去のローソク足の内、一番遠い末端位置にSLを置くトレーリングストップです。 (末端から0.010円離れた位置となります。詳しくはこちら) (0で強制的に0.050円幅のトレーリングストップとなります) |
【固定ロット数】 | ・ エントリーするロット数を指定します。 |
【ライン描画のみ】 | false・・・通常動作。 true・・・コマンドを埋め込まず、トレンドラインの描画のみ行います。 |
こちらのEAは、手法の検証用のものとなります。ビジュアルモードでテストを行っていただければ、取引の様子がきちんと確認できるようになっております。その際は、ZigZagインジケーターをチャートに適用しておくと分かり易いです(ZigZagのパラメータは6-5-3と36-5-3の二つです。線の色をそれぞれ別のものにしてください)。
全Tickでの動作はかなり遅めとなります。取引の大まかな様子が確認できれば良いといった場合はコントロールポイントでも構いませんが、テスト結果は全く信頼できないものとなりますのでご注意ください。結果のみを求める場合はビジュアルモードをOFF(チェックを外す)にして、モデルを「全ティック」にてテストしてください。
なお、こちらのEAは私が個人的に利用しております裁量補助ツールをベースとして制作しており、特に制限などは施しておりませんので各種コマンドやワンタッチ機能等がそのまま利用できてしまいます。但し、EAの動作を高速化する為、コマンドの認識はローソク足の更新時のみとなっております。(EAを再起動する事によって即認識させることは可能です)
※週末クローズは行いませんので、リアルで運用なさいます場合は、必要であれば手動でクローズしていただきますようお願い申し上げます。
※(2020年1月20日)本EAの主旨とは無関係な機能ですが、ワンタッチ機能に一部不具合がありましたので修正致しました。
※(2020年2月25日)一部ブローカーで動作条件を満たせない不具合を修正致しました。
☆ご意見、ご感想、ご質問等はコメント欄またはこちらまでお願い致します。
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