【L01】【8】自動売買システムの構築:等間隔ナンピン編

L01には、ラインを等間隔に設置する機能があり、そこに前回の記事の機能及びAutoモードを組み合わせることによって、等間隔でナンピンを繰り返すシステムを構築する事が可能です。

SLを発行しない

マニュアルの該当箇所はこちらです。

エントリー時、SLを発行しない設定

【固定SL/自動計算切り替え】を「false」
【固定SL(ストップロス)幅】を「0」

これでエントリー時にSLを発行しなくなります。

等間隔でラインを設置する

マニュアルの該当箇所はこちらです。

今回は、レンジを形成している通貨ペアの一つ、AUDJPYを例として構築致します。

上記の設定で、50円から80円まで、1.0円間隔でラインを設置します。

埋め込むコマンドを設定する

マニュアルの該当箇所はこちらです。

上のラインに当っても、下のラインに当っても「買い」ます。

「Autoモード」をON

設定箇所はこちらです。

「true」

こちらはパネルボタンで代用可能です。
パネルボタンを利用する場合は、こちらは「false」のままにしておいてください。

「総意ライン」をON

設定箇所はこちらです。

「true」

「総意ライン(1)」をON

設定箇所はこちらです。

「true」

※「ラインを等間隔で引っ張る機能」は、総意ラインとは無関係の機能ではありますが、管理の都合上、「総意ライン」に関する設定に含まれており、スイッチ等一部共有しております。

既存のポジションから一定距離内での新規発注を抑制する

詳しくは前回の記事をご覧ください。

マニュアルの該当箇所はこちらです。

今回の例では、ラインを1.0円間隔で設置している為、既存のポジションから、0.25円圏内では新規の発注を行わない設定にしておきます。(pips入力モードの場合は25を入力)

ラインの間隔が1.0円ですので、この値は、0.9でも、0.1でも構いません。但し、値が小さすぎると、Tickが飛んだ場合などに、同じようなレートで発注されてしまう可能性があります。

また、今回は、全既存ポジションからの距離で抑制する必要がありますので、下記のように絶対幅判断とします。

TPを設定する

マニュアルの該当箇所はこちらです。

利幅をラインの幅に合わせる必要はありませんが、今回は1.0円としておきます。

動かしてみる

設定ファイルはこちらです。
(こちらの設定ファイルは、AutoモードのON/OFFの切り替えをパネルから行う設定となっておりますので、適用後、パネル操作でAutoモードをONにしてください)

※許容するスプレッドやスリッページは、ご利用いただくブローカーの環境に合わせて設定してください。

こちらは、AUDJPYの月足のチャートです。

AUDJPY MN
50円→80円 1.0円間隔

本手法の考え方

長期的に、AUDJPYはレンジを形成している、と言えます。もちろん将来どうなるかは分かりませんが、「今後もレンジを形成する」という判断が大前提となります。

2008年に最安値の55.143円を付けています。つまり、このレートを割り込むことな無いだろう、という前提で資金管理を行います。
また、2007年に最高値として107.852円を付けています。つまり、107.852-55.143=52.709円のレンジ幅と考えます。

そして、この範囲でしばらくもみ合う、と仮定します。

どこからどこまでラインを設置するか

本手法は、「いつ終わらせるか」を最初に考えておく必要があります。なぜなら、ラインをレンジの上限である107.852円まで設置した場合は、それ以下のレートで手法を終わらせる場合、含み損を「実現」する事になるからです。今回の例では、1.0円間隔で設置したラインのレート全てで「買い」を入れた上で、その全てをナンピンしているわけですから、含み損は相当な金額となります。ですので、妥当な考え方としては、レンジの中間点までしかラインを設置しない、という考え方があります。
最高値である107.852円と最安値の55.143円の中間点は、81.4975円、となります。
つまり、ラインの設置は、80.000円までにしておこう、と言うのが妥当と考えられます。将来、本手法を終わらせる際には、なるべく80円に近いレートで終了させれば、最終的に被る含み損を小さく抑えることができます。

設置したラインを越えたらどうするのか

今回の例では、80円がラインの上限ですから、レートが81円を超えた場合は、稼ぎがストップしてしまいます。しかし、「いつ終わらせるか」を考えてこのようにしているわけですから、これは仕方がない事です。

こういった場合は、例えば、AUDJPYとは逆の通貨ペア、「***AUD」でレンジを形成しているものを探すと良いかもしれません。

なぜ「買い」だけなのか

「売り」も手法に加えると稼ぐスピードは倍になりますが、出口戦略が難しくなります。また、「買い」は下限が「0円」と決まっていますが、「売り」は「底なし(天井なし)」で含み損が膨れ上がる可能性があります。いずれにしてもレンジを抜けた場合に耐えられないような資金管理をするのでしたら、売りでも買いでも関係はありません。少々スワップポイントが関係してくる程度です。

80円より上に「売り」のラインを設置してはどうか

例えばこのような感じですね。

空間を「売り」ラインで埋めたもの

それか、売りは弱気と言うことで、間隔を大きくして、下記のようにしても良いかもしれません。

空間を「2.0円間隔の売り」で埋めたもの

但し、L01は現状、TP幅は一種類しか設定できませんので、売りの方のTPをラインの幅に合わせる(上の例では、売りはTP:0.20円にしたい)には、Sell用のL01を別ウインドウでもう一つ稼働する必要があります。

レンジが前提なら売りも入れて良いハズなのですが、やはり、SL無しの売りは怖いイメージがあります。

資金管理

こちらは資金管理表の一例です。

設置されたラインの内、一番上から全てナンピンした場合の総含み損です。
つまり、これだけの資金があれば耐えられる(必要証拠金は含みません)という目安です。

金額は0.10lot時のものとなっております。例えば、0.01lot時は、含み損を1/10にしてください。

レート
80円スタート
含み損
固定0.10lot時
¥80 
¥79¥-10,000
¥78¥-30,000
¥77¥-60,000
¥76¥-100,000
¥75¥-150,000
¥74¥-210,000
¥73¥-280,000
¥72¥-360,000
¥71¥-450,000
¥70¥-550,000
¥69¥-660,000
¥68¥-780,000
¥67¥-910,000
¥66¥-1,050,000
¥65¥-1,200,000
¥64¥-1,360,000
¥63¥-1,530,000
¥62¥-1,710,000
¥61¥-1,900,000
¥60¥-2,100,000
¥59¥-2,310,000
¥58¥-2,530,000
¥57¥-2,760,000
¥56¥-3,000,000
¥55¥-3,250,000
¥54¥-3,510,000
¥53¥-3,780,000
¥52¥-4,060,000
¥51¥-4,350,000
¥50¥-4,650,000
¥49¥-4,960,000
¥48¥-5,280,000
¥47¥-5,610,000
¥46¥-5,950,000
¥45¥-6,300,000
¥44¥-6,660,000
¥43¥-7,030,000
¥42¥-7,410,000
¥41¥-7,800,000
¥40¥-8,200,000
¥39¥-8,610,000
¥38¥-9,030,000
¥37¥-9,460,000
¥36¥-9,900,000
¥35¥-10,350,000
¥34¥-10,810,000
¥33¥-11,280,000
¥32¥-11,760,000
¥31¥-12,250,000
¥30¥-12,750,000
¥29¥-13,260,000
¥28¥-13,780,000
¥27¥-14,310,000
¥26¥-14,850,000
¥25¥-15,400,000
¥24¥-15,960,000
¥23¥-16,530,000
¥22¥-17,110,000
¥21¥-17,700,000
¥20¥-18,300,000
¥19¥-18,910,000
¥18¥-19,530,000
¥17¥-20,160,000
¥16¥-20,800,000
¥15¥-21,450,000
¥14¥-22,110,000
¥13¥-22,780,000
¥12¥-23,460,000
¥11¥-24,150,000
¥10¥-24,850,000
¥9¥-25,560,000
¥8¥-26,280,000
¥7¥-27,010,000
¥6¥-27,750,000
¥5¥-28,500,000
¥4¥-29,260,000
¥3¥-30,030,000
¥2¥-30,810,000
¥1¥-31,600,000
¥0¥-32,400,000

レート
75円スタート
含み損
固定0.10lot時
¥75 
¥74¥-10,000
¥73¥-30,000
¥72¥-60,000
¥71¥-100,000
¥70¥-150,000
¥69¥-210,000
¥68¥-280,000
¥67¥-360,000
¥66¥-450,000
¥65¥-550,000
¥64¥-660,000
¥63¥-780,000
¥62¥-910,000
¥61¥-1,050,000
¥60¥-1,200,000
¥59¥-1,360,000
¥58¥-1,530,000
¥57¥-1,710,000
¥56¥-1,900,000
¥55¥-2,100,000
¥54¥-2,310,000
¥53¥-2,530,000
¥52¥-2,760,000
¥51¥-3,000,000
¥50¥-3,250,000
¥49¥-3,510,000
¥48¥-3,780,000
¥47¥-4,060,000
¥46¥-4,350,000
¥45¥-4,650,000
¥44¥-4,960,000
¥43¥-5,280,000
¥42¥-5,610,000
¥41¥-5,950,000
¥40¥-6,300,000
¥39¥-6,660,000
¥38¥-7,030,000
¥37¥-7,410,000
¥36¥-7,800,000
¥35¥-8,200,000
¥34¥-8,610,000
¥33¥-9,030,000
¥32¥-9,460,000
¥31¥-9,900,000
¥30¥-10,350,000
¥29¥-10,810,000
¥28¥-11,280,000
¥27¥-11,760,000
¥26¥-12,250,000
¥25¥-12,750,000
¥24¥-13,260,000
¥23¥-13,780,000
¥22¥-14,310,000
¥21¥-14,850,000
¥20¥-15,400,000
¥19¥-15,960,000
¥18¥-16,530,000
¥17¥-17,110,000
¥16¥-17,700,000
¥15¥-18,300,000
¥14¥-18,910,000
¥13¥-19,530,000
¥12¥-20,160,000
¥11¥-20,800,000
¥10¥-21,450,000
¥9¥-22,110,000
¥8¥-22,780,000
¥7¥-23,460,000
¥6¥-24,150,000
¥5¥-24,850,000
¥4¥-25,560,000
¥3¥-26,280,000
¥2¥-27,010,000
¥1¥-27,750,000
¥0¥-28,500,000

通常、この表よりも耐性は上がります。なぜなら、レンジの末端に到着するまでに、稼いでいるからです。

マーチンゲール法

ここでは説明致しませんが、L01ではマーチンゲール法もサポートしております。

本手法の真のメリット

本手法は、一度設置してしまえば、後はほとんど何もする事が無くなります。つまり、自由です。今後二度と、投資に関する事で時間を奪われることが無くなり、人間に戻れます。そして損を切らない為、今後資金が減る事は一切ありません。後はひたすら余剰資金を口座に投入(もちろんEA自体も稼ぎ続けますのでそのままでも資金は増え続けます)し、ロット数を増やす(複利がONならこの手間も不要。ロット数が増えるほどにどんどん稼ぐ能力が増す)(※複利機能の不具合を修正致しました。Ver 1.118以降)か、耐性を上げる(例えば当初55円までしか耐えられない計算だったが、資金が増える事によって54円まで、53円まで・・・と耐性が上がる)だけです。これがどれだけ素晴らしい事なのかは、長年投資を続けて来られた方ほど、痛感されていることだと思います。私もいっそこれだけにしようかと思ってしまうくらいです。私は10年とまでは行きませんが、5年以上この世界にどっぷり嵌っています。正直、人生の貴重な一時を、・・・いつか通る必要がある道を、先に通っただけだと、常に自分い言い聞かせております。

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