一次手法と二次手法【ラインの引き方・その2】
今回は2019年以降の、筆者が引っ張っているラインの一部を紹介致します。
一次手法編
一次手法とは?
一次手法では、「基点」と「支点」しか存在しない状態で試行を行います。
こちらの記事で紹介致しましたものと同一です。
時期によっては全く効かなくなります。
今一番強気の、手法のトレンドと言えます。
二次手法編
こちらのチャートでは、ラインは「基点」と「総意確認点」を結んだものとなっております。「基点」と「支点」を結んだものとは微妙に異なりますがほとんど同じです。
二次手法とは?
一次手法が「基点」と「支点」のみの状態で試行を行うのに対し、二次手法では「試行」の前に「総意の確認」を行います。
二次手法の利点は、下記となります。
1.総意を確認済みの為、強気である。
2.どのような一次手法が通用する時期であっても、使える。
3.楽チン。
もちろん、「総意を確認」したからと言って「優位性がある」という保証にはなりません。
ほとんどの転換点を説明できるが・・・。
転換点を予測できるのであれば、それは、「損小利大」の究極のポイントを捉えているということになります。それはつまり、遂に「あの人達」の仲間入りを果たす事になります。
「バンドワゴンに最初に乗っている人達」
「暗闇を松明を持って最初に走り出す人達」
所が、「説明できる」と「予測できる」は異なります。
私は現在、「なぜここで転換したか」につきましては大体説明できるようになりました。問題は「予測」です。
現状
私は現在、手法を四つ実践しております。
1.上蓋(一次手法)・・・最近ちょっと怪しい。強力に効いているD1が無難。
2.総意ライン(二次手法)・・・これは差当たり使えなくなる可能性は低いと考えております。停滞期、苦手な時期は存在。どう回避するか。それとも信じてただ受け入れるか。
3.U1(一次手法)・・・制御が困難。未だ妥当な答えに到達せず。
4.普通のライン(一次手法)・・・ごく普通の、「この線は効くんじゃないかな?」というセンスに基づく手法。
「1」は、「手法のトレンド」に該当します。これはリアルタイムでチャートを眺めていなければ分かりません。固定されたロジックしか搭載していないEAには真似のできない領域です。
「2」は、手法の性質上、普遍性を期待できます。「普遍性」とか「聖杯」などといった言葉を使うと投資の世界では途端に胡散臭くなりますが、「聖杯」などというものには遠く及ばないものの、バックテスト上は長期に渡る優位性を示しており、今後も時期によって波はあるでしょうけれども、現行の手法の中では最も長期的に利用する事になるのではないかと思います。
余談ですが、書籍やネットに溢れる「手法の話」というものは、「統計的な証拠」を提示しているでしょうか。ある瞬間、その手法が通用しているシーンだけをピックアップしてさも「いつも効いている」かのように見せているだけのものが多いように思います。また、仮に統計的なデータが提示されていたとしても、それがねつ造ではない事を確かめる術はありません。例えば、本ブログで掲載しておりますバックテスト結果も、もしかしたらねつ造かもしれません。読者の方にとってはそれが本当なのかどうか、確かめる術はありません。同様に本手法につきましても、先日公開致しましたテスト結果につきまして、その真偽は確かめようがありません。そして、現状のシステムに存在する停滞期あるいはドローダウン期を耐え得るだけのメンタルを、制作者以外の人間が獲得する事は不可能に近いでしょう。これは、市販のEAを信じきれないのと全く同じです。結局投資というものは、自分自身で、自分だけの強固な城を作り上げるしかない世界なのだろうと思います。
「4」は、「これはみんな見ていそうだ。効くんじゃないかな?」といった「センス」に基づくものです。こちらも「1」同様、EAには真似できません。下記は直近のチャートですが、引いていた方も多いのではないでしょうか。
こちらの線は、折角事前に仕掛けておいたのに、ギリギリタッチせず戻って行きました。調べてみた所、週足が先に効いたようです。交点は時間足によってずれますので、昔はロット数を分散してM1からD1まで全ての時間足にラインを引いておりましたが、あまりにも大変だったので現在は日足オンリーでやっております。
週足と言えば、現在はこちらのラインが意識されていますね。
私は矢印の箇所で売りで入ってポジションを保持したままになっておりますが、このまま抜けるのか、それとも越えられず再度落ちるのか。
いずれにしても、もみ合い相場を早く脱してくれないかなと思う昨今です。
1件のピンバック
【L01】【3】総意ラインを引く | kazのアウトプットブログ