サポートライン【ラインの引き方・その1】
2020年2月8日
今回は、下記のような「基点から引く」タイプのサポートラインにつきまして、統計的に優位性があるのかどうかを調べてみたいと思います。
言葉の意味が正しいのかどうか、記事の執筆にあたりネットを調べてみましたが、単純に上にあるものをレジスタンスライン、下にあるのものをサポートラインと呼ぶようです。従いまして、上記のようなラインを一緒くたに「サポートライン」と呼ぶのはおかしいのですが、本ブログではそのように表現させていただきます。
なお、こちらの記事で紹介をさせていただきましたようなラインはサポートラインではありません。個人的には「上蓋」と呼んでおります。(本記事では全く関係ありません)
優位性は無い
結論から申し上げますと優位性は無いと思います。
当っているシーンが存在するのは事実ですが、同じ試行を全てのシーンで機械的に繰り返した場合に優位性があると言える統計的な証拠は得られませんでした。
USDJPY D1
USDJPY H4
USDJPY H1
H1はヒストリーが不足しており、計測期間が2018年3月7日から2019年12月28日となっておりますが、試行回数としては十分だと思います。
各項目の意味につきましてはこちらです。
Zig | 頂点の取得に利用したZigZagインジケーターのDepthです。 Deviationは5、Backstepは3となっております。 |
SL | 損幅です。 0.1は0.1円(10pips)です。 |
TR | 足末端トレール数です。 (参考) |
Type | ラインを渡す方法です。詳しくは後述致します。 |
Option | InsideOnly・・・内側への反射のみ行います。 OutsideOnly・・・外側への反射のみ行います。 |
無効化(1) | 「基点とV1」を結ぶ場合に、V2が生成された時点で試行を停止する機能です。 |
PF | プロフィットファクターです。 |
n | 試行回数です。 |
「ラインの渡し方(Type)」につきましてはこちらをご覧ください。
「内側」「外側」につきましてはこちらです。
「当たり」だけを引くことは可能か?
可能かもしれません。
しかし、「なぜこんなに難しいものをわざわざ拾い上げなければならないのか」というのが正直な感想です。
個人的には、「無駄な行動の一つが明らかになった」点を良しとしたいと思います。
次回の記事では、優位性のあるラインの引き方につきまして紹介致します。